総量規制が施行されるまで一年…
総量規制は、自分のような多重債務者救済という名目で施行されるもので、借入の合計を収入の三分の一までとする法律です。
ここでポイントなのが、「法律」という点です。業界の暗黙の了解ではなくて、法律って点です。
つまり、もしもですけど、総量規制に引っ掛かる人にお金を貸してしまったら、自分ではなく、貸した側が法に問われる事になってしまうというものです。
これのおかげで消費者金融業界は大激震が走ったようです。多重債務者は良いものではないですけど、業者から見れば、言ってみれば「常連客」のようなものですからね。
そこにもうお金を貸す事が出来なくなるんですから。
ピンチはチャンスとはこの事でした
そのおかげで大変な事になるであろう事は容易に想像する事が出来るんですけど、自分に関わるポイントとしては、収入の三分の一で、収入届けを出さない場合には最大で50万円まで。年収にすればおよそ100万円程度の自分にとっては、収入届けを出す必要性すらないもので、結局最大で50万円までしか借りれなくなるという事です。
総量規制は一つの業者ではなく、業者の合計になりますから、自転車操業を繰り返している自分にとって、死活問題でした。施行まで一年あったんですけど、とにかくもうこれをどうするかっていう事で焦りました。
ですが、これが転機と言えば転機です。それまで何も無かったから何も考えなかったのであって、「あと一年で自転車操業が出来なくなる」って思ったら、当然何かしない訳にはいかなくなるのですから。