借金の額が減っていくのが「楽しい」

インターネットで在宅で収入を得られるようになってとりあえず、言うなれば「黒字」にする事が出来るようになったので、これでコツコツ返していこうと考えられるようになりました。

ただ、借金返済と言うのは心理的な負担もあるので、先にお話したように、とにかくまずは系列店のキャッシングから減らしていこうと。100,000円返せば月々の負担が5,000円減るんです。

たかが5,000円と思うかもしれないですが、当時の自分にとっては大金。
しかも毎月の負担が減るって事は、心理的にも嬉しいものになるはずだと思って、まずはそこを優先して返済していこうと。

他から借りてそこの返済まで…っていうのは本末転倒だと思っていたんですけど、残りわずかな時にはこれをしましたね(苦笑)

収入が増えると借金は減るのか

それまでは借金っていうのはなかなか減らないものでしたけど、収入が増え、毎月の負担が減ってきたおかげで「借金が減っている」って事に気付けるというか自覚する事が出来るようになったというか。借金の額が減っていくのが「楽しい」って思えるようになっていったんです。

とりあえず半年くらいでそのカードローン会社の借入を100,000円減らす事が出来ました。

もちろんそれでも自分としては「黒字」です。月収が50,000円上がっただけで黒字になるんですから、早いうちから行動してそのくらい稼いでいればここまで借金が膨れ上がる事もなかったって思うんですけど、こればっかりはタイミングの話しというか、本気にならないとだめですね。

ただ、借金が減っているって現実に対して、モチベーションのようなものはとても高くなっていったのは憶えていますね。

借金返済のためにネットで在宅の仕事を見つけました

返済に向けて本腰を入れ始めたので、収入を増やすために何か他にも仕事を探そうと思ったものの、なかなか見つかりませんでした。
それは現在行っているアルバイトに支障をきたさないよう、いわゆるセカンドワークとしての希望である事を伝えていたのでなかなかお仕事が見つからなかったのです。

これには参りました。いくら自分自身のやる気があっても仕事がなければお金を稼ぐ事が出来ません。ずっと続けているアルバイトは毎日夕方からだったので、朝から昼間にかけて出来るお仕事は何かないか。
それを探していたんですけど、なかなか見つからず。そこで、戦略を変えて、在宅で出来るお仕事は無いかとインターネット上を探してみたんです。

自転車操業から抜けだしました

すると、結構あるものですね。まさかあるとは思っていなかったんですが、インターネット上からという事で気楽に申し込んだら案外すんなり話しがすすんで。
時給換算すると凡そ1,000円程度のお仕事ではありましたが、空いた時間に出来る点と、成果報酬だったので、やればやった分だけもらえる点が自分に合っていたのか、とりあえずこれで月収がおよそ50,000円ほど上がりました。
この仕事のお陰で自分でインターネット上に自動販売機を設置する方法を知って実行しました。

これのおかげで、とりあえず借金を全て支払っても自分のお金が余るという、自分にとっては「奇跡」が起きるようになったんです。

これには本当に驚きました。これまでは、借金して借金を返すような状況だったんですけど、「自分のお金」でお金を返す事が出来るようになったっていうのは、自分にとっては本当に大きな進歩でした。

借金返済の計画を建てました

総量規制により、ようやく借金返済に向けて尻に火が付く事になりました。残された時間は一年。
それまでに自転車操業のライフスタイルをどうにかしなければ、自分は生活そのものがままならないものになってしまう。
こう考えたら、とにかく何もかも真剣に考えるようになってきました。
まずは現実を見ると言う事で、自分の借金がどれくらいあるのかを確認しました。
先にも話したように総額で300万円。
年収100万円に満たない自分にとって、この額は重過ぎる額でした。そう簡単にはどうする事も出来ない額。それは自分自身でも解っていました。

何から返済するか考えました

ここでまず考えたのが、とりあえず整理してみようと。何を返すべきなのか。
業者によって一ヶ月の支払い額が異なっていたのです。
例えば最後に契約したカードローンは100,000円に付き2,000円の支払いだったので、500,000万円の借入であっても支払いは10,000円だったんです。

まぁそれだけ利息を取られているって事でもありますが。クレジットカードは月々支払った分使える訳です。
ハウスカードのショッピング枠も然り。それらは後回しにしようと。とりあえず何から返すべきか順序を決めたんです。
まずは系列のカードローン。これを重点的に返そうと。100,000円返せば月々の負担が5,000円減る。それと自分の収入を増やす事。
これに関しては就職活動そのものは難しいから、とりあえずアルバイトで食いつなごうと。この二点を自分で明確にする事が出来ました。

総量規制で借金返済に動き始めました

総量規制が施行されるまで一年…

総量規制は、自分のような多重債務者救済という名目で施行されるもので、借入の合計を収入の三分の一までとする法律です。

ここでポイントなのが、「法律」という点です。業界の暗黙の了解ではなくて、法律って点です。

つまり、もしもですけど、総量規制に引っ掛かる人にお金を貸してしまったら、自分ではなく、貸した側が法に問われる事になってしまうというものです。

これのおかげで消費者金融業界は大激震が走ったようです。多重債務者は良いものではないですけど、業者から見れば、言ってみれば「常連客」のようなものですからね。
そこにもうお金を貸す事が出来なくなるんですから。

ピンチはチャンスとはこの事でした

そのおかげで大変な事になるであろう事は容易に想像する事が出来るんですけど、自分に関わるポイントとしては、収入の三分の一で、収入届けを出さない場合には最大で50万円まで。年収にすればおよそ100万円程度の自分にとっては、収入届けを出す必要性すらないもので、結局最大で50万円までしか借りれなくなるという事です。

総量規制は一つの業者ではなく、業者の合計になりますから、自転車操業を繰り返している自分にとって、死活問題でした。施行まで一年あったんですけど、とにかくもうこれをどうするかっていう事で焦りました。

ですが、これが転機と言えば転機です。それまで何も無かったから何も考えなかったのであって、「あと一年で自転車操業が出来なくなる」って思ったら、当然何かしない訳にはいかなくなるのですから。