貯金を続けるか貯金全額を借金返済に回すか…どちらがベスト?

【質問】
我が家には恥ずかしながら借金があるのですが、毎月借金を返済しつつ、今後に備えて貯金もしています。
割合としては、必要経費を除いた毎月の収入の3割を借金の返済に、残りの7割を貯金に回しています。

ですが最近、「貯金をゼロにしてでも、貯金している金額を借金の返済に回すようにすれば、早いうちに借金を完済できる」ということを知りました。
そこで、貯金をゼロにして借金の返済に回して早く完済してしまうか、それとも今まで通りのペースで借金の返済と貯金を続けていくかで悩んでいるのですが、どうしたら良いと思いますか?

【回答】
もし可能なのであれば、貯金に回す金額をゼロにして、今まで貯金に回していた金額を借金の返済に当ててしまったほうが良いと思いますが、質問者様の家庭の経済事情によると思います。
おそらく、返済時に利息分の支払いも必要な状態ではないかと思うのですが、早いうちに借金を完済してしまえば、その分利息分として支払うお金は浮くので、この辺りに関してはメリットがあるようにも見えるのですが、多少の蓄えはあったほうが安心して生活しやすいというのもですよね。

「必要経費を除いた毎月の収入の3割を借金の返済に、残りの7割を貯金に回している」とのことですが、このバランスを少し見直してみましょう。
例えば、今までの真逆になりますが、「7割を借金の返済に回して、3割は貯金に回す」というのではどうでしょうか?
貯金に回すことができる金額は下がってしまいますが、その分借金の返済に回す金額が高くなれば、早いうちに完済させてしまうことができると思います。

また、もしも複数の借入先がある場合は、どこか一つの借金を優先して返してようにしてしまうと月々の返済額は減るし、借入先が減ると気持ちも楽ですし返済のモチベーションも高くなります。

貯蓄と返済では、基本的には返済を優先させたほうが良いと思いますが、現実問題として、今後の生活のことも考えておかなければならないはずです。
今後使う予定のお金を計算しておくのも大事ですし、病気や事故などで急にまとまったお金が必要になる場合もあるかもしれません、その際にまた借金を増やしては困りますので最低限の貯蓄は残して後は返済にあて、早く返済してしまうというのが良いのではないでしょうか。

働きながら奨学金を返済していくことはそんなに大変なこと?

Q.
奨学金を借りて進学しようと思っているのですが、「奨学金が返済できなくなる人もいる」と聞いて、「奨学金の返済は大変なことなのだろうか…」と疑問に思うようになりました。
「働きながら奨学金を返済していく」ということは、そんなに大変なことなのですか?

A.
「働きながら奨学金を返済していくことが大変かどうか」ということは、人それぞれで変わってくるものではないかと思います。
実家で生活するか、一人暮らしをするかでも出費は大きく違いますし、一人暮らしでもある程度高い給料がもらえる所に就職することができた場合であれば、それほど大変なことではないかもしれません。
逆に給料がそれほど多くはない所に就職した場合であれば、生活費を切り詰めたり、欲しい物を我慢したりしなければならないので、大変だと感じる事もあるかもしれませんが、最初から返済分を引いて残りで生活をするという事を当たり前と思って生活すれば返済できないことはないでしょう。

また、返済が「大変だった」という感想を抱いている方々の中には、「返済は大変だったけれど、奨学金を借りることができたおかげで、親に経済的な負担をかけることなく、自分自身も不自由なく学生生活を送ることができた」という方もいます。
つまり、「学生生活を支えてくれた奨学金に感謝をしている」ということですね。

私自身も、奨学金を借りて大学に進学し、卒業後に就職した会社で働きながら、少しずつ奨学金を返済していった経験があります。
確かに、奨学金の返済に生活費が圧迫されることも多々あったので、「早く完済したい!」と思いながらの毎日でしたが、奨学金のおかげで両親に負担を掛けずに済んだことは、本当に良かったです。
きっと両親も、老後の生活を楽しむための資金を確保することができたのではないかと思います。

奨学金返済が滞ってしまった…こんな時はどこに相談すべき?

Q.
学生の頃に借りた奨学金を、働きながら少しずつ返済しているのですが、収入がそれほど多くはないため、ここ数ヶ月は返済が滞ってしまい、ついには督促状が届きました。
このような場合は、どこに相談したら良いのでしょうか?

A.
奨学金の返済が苦しくなった時はどこに相談すべきなのかというと、相談先は「独立行政法人日本学生支援機構」という機関になります。
日本学生支援機構には相談窓口があるので、今の状態を正直に話して、「返済する意思はある」ということを伝え、何か良い返済方法がないか、相談してみてください。
質問者様のような場合であれば、返済を一定期間猶予してもらうことができるのではないかと思います。

実は私も、大学に進学する時に奨学金を借りて進学し、就職してから少しずつ返済していたのですが、収入が少ない上にやりくりも上手くできず、奨学金の返済を滞らせてしまったことがありました。
ですが、相談したことで返済を一定期間猶予してもらうことができたので、後からきちんと完済することができましたよ。

いずれにしても、このままの状態で返済を滞納し続けてしまうと、いくら奨学金であっても借金であることに変わりはありませんから、容赦なく信用情報に傷が付くことになります。
そのため、これからローンを組んだり、クレジットカードを作ったりする上で支障が出てしまうので、早めに対処することをおすすめします。
くれぐれも、消費者金融からお金を借りて奨学金の返済に充てる、ということだけはしないで下さいね。

知り合いに「債務整理」を勧められたけど…そもそも債務整理って何?

Q.
数ヶ月前に、主人に借金があることがわかりました。
このことを知り合いに相談してみたところ、「債務整理」というものを行うことを勧められたのですが…
債務整理という言葉自体は聞いたことがあるのですが、債務整理という行為がどのようなものであるのかということが全くわかりません。
債務整理について、わかりやすく教えて下さい。

A.
「債務整理」というのは、その言葉の通りで、「債務を整理する」という行為を意味する言葉です。
「債務」という言葉は「借金」を意味しているので、簡単にいえば「今ある借金を整理する」ということになります。

一言に債務整理といっても、「任意整理」「民事再生」「自己破産」「過払い金の返還請求」などの方法があります。

◇任意整理◇
弁護士や司法書士を依頼することで、我々に代わって弁護士や司法書士が債権者に借金減額と金利カットの交渉を持ちかける方法

◇民事再生(個人再生)◇
住宅などの財産を手放すことなく、借金を5分の1程度に減額してもらう方法

◇自己破産◇
裁判所で「返済できる状況ではない」と認められた場合、財産を手放す代わりに、残っている借金を全てなくすことが出来る方法

◇過払い金の返還請求◇
債権者に返済し過ぎてしまった分のお金の返還を求める方法

このように、債務整理を行うことで、借金を大幅に減らすことができたり、返済しすぎてしまったお金が手元に戻ってきたりする可能性があります。
いずれにしても、弁護士や司法書士に相談することで、ベストな債務整理の方法がわかると思いますし、私自身の経験としては、相談できたことだけでも気持ちが楽になったので、まずは相談をしてみてください。