業者側の計算
弟に聞いて作ったカードですが、このハウスカードは、なぜか返済場所が違う業者の店頭でのものになっていました。
いわゆる姉妹業者だったようですが、返済はそこでの店頭支払いだったのです。
正直、面倒ではありましたけど、乗り換え駅でしたし、何より借りた以上は返済しなければならないものですから、返済生活を送っていたんです。
まぁこれだけなら特に問題のない生活ではあるんですけど、そこで「二枚目」のカードを作る事になってしまったのです。
ハウスカードは発行元ではクレジットカードとしても作る事が出来るものの、基本的にはお店限定のものでした。ですがそこは、いわゆるキャッシングのカードです。
借金させて得をするのは誰か考えていませんでした
なぜこのカードを作る事になってしまったのかと言えば、返済する際、いつもこのカードのお誘いがあったのです。
その際、いつも「すぐに作れる」といった事を言われていたんです。
いつもは一応断っていたんですけど、その時は試験のおかげでアルバイトにもあまり入れなかった事もあって、何か欲しいものがあるという訳ではなかったものの、「とりあえず」という気持ちでその消費者金融のカードを作る事になったのです。
審査も本当に皆無。まだまだ甘い時代でしたので、ほとんどフリーパスでキャッシングの審査に通過する事になってしまったのです。
限度額は10万円でしたが、それでも学生の自分にとっては大金です。
更には「いざとなれば自分はこの10万円を使う事が出来る」という安心感が芽生えてしまったのです。
後々、こういった借金する人間の心理をついた業者の手口を知ることになります。